【父の日の作曲】「ありがとう」を音楽で伝える。育てたい音感と表現する力

2026年06月25日 06:32
カテゴリ: レッスン日記

夏至を迎え季節がぐんと進みました。
日が長くなり
いよいよ夏の始まりを感じる頃ですね。
 
父の日が終わった今週の教室では
子どもたちがお父さんへ
世界に一つだけのプレゼントを作りました。
 
それは「ありがとう」の気持ちを込めた
オリジナルの歌です。
 
「作曲」と聞くと
「そんな難しいことが子どもにできるの?」と
思われるかもしれません。
 
でも、ご安心ください。
教室で行う作曲は
音を一つずつ選びながら楽しむ
"音あそび"から始まります。
 
楽譜が読めなくても大丈夫。
ピアノを始めたばかりのお子さんでも
「自分で選んだ音が音楽になる喜び」を感じられるよう
一人ひとりの成長に合わせて進めています。
 
まず子どもたちは
リズムカードの中から好きなリズムを選びます。
リズムが決まると
今度はそのリズムに合う音を探していきます。
 
すると…
「どの音がいいかな?」
と、鍵盤を見つめながら
真剣な表情になります。
 
この時間がとても大切です。
 
音を選ぶということは
頭の中で音を思い浮かべ(内的聴覚)
その音を実際の鍵盤と結び付ける作業です。
 
これは音感を育てる上で
とても重要な力。
 
まだ育ち始めの子は
2〜3音弾き比べながら「こっちかな?」と探します。
一方で音感が育ってきた子は
頭の中で音楽を思い描きながら
自然と次の音を選べるようになります。
 
音感とは、単に音の名前が
分かることではありません。
頭の中で音楽をイメージし
それを形にできる力。
 
この力は、ピアノだけでなく歌や合唱
学校での音楽活動など
さまざまな場面で生きていきます。
 
「歌ってごらん」

 
音選びに迷っている子へ
私はこんな声をかけます。
「歌ってごらん。」
すると不思議なことに、
「♪〜」
と、自然に次の音が口から出てくるのです。
 
歌うことで、頭の中にある音楽が整理され
「こんな音がいいな」というイメージが
はっきりしてきます。
だから教室では、弾くだけでなく歌うことも
とても大切にしています。
 
完成した曲には
自分で題名をつけ
かわいらしい歌詞も考えました。
そして小さな歌声で歌いながら演奏し
その動画をご家族へお送りしました。
 
保護者の方からは、
音符「普段照れてしまって
  なかなか『ありがとう』と伝えないので
  歌のプレゼントは素敵ですね。」
音符「またまた素敵なプレゼントをありがとうございます。
  早速仕事中の主人に送りました!
  休憩時間に観て、頑張ってくれると思います。」
そんな温かいお言葉をいただきました。
 
音楽には
人の心を動かす力があります。
そして自分の音楽で誰かが笑顔になる経験は
子どもたちにとって何よりの自信になります。
 

自分で一音一音を選ぶ経験をすると、
「この音には意味がある。」
そんなことを
子どもたちは自然と感じ始めます。
 
だから作曲家が書いた楽譜も
一つひとつの音を大切に弾けるようになります。
音楽を「弾く」だけではなく、「考え、感じる」。
そんな学びにつながっていくのです。
 
もう一つ、私が
大切にしていることがあります。
男の子も女の子も
成長とともに声は変わっていきます。
あどけなく一生懸命歌うこの声は
今しかありません。
 
数年後、声変わりを迎えたとき
この動画はきっとご家族にとって
宝物になることでしょう。
 
ピアノが上手になることは
もちろん大切です。
でも、それだけではありません。
 
音で気持ちを伝えること。
誰かを思いながら音を選ぶこと。
その音楽で大切な人が笑顔になること。
 
そしてその喜びが
「またやってみたい」という自信につながること。
 
教室ではそんな一つひとつの経験を
大切に積み重ねています。
 
「ピアノを習う」という時間が
お子さんの心を育て
ご家族の思い出にもなっていく。
そんな教室でありたいと願っています。
 

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